デコ
選んだ代表:ポルトガル代表
圧倒的なセンスと技術で欧州を代表するゲームメーカーとなったデコは、ブラジル時代は平凡な選手だったと言われていた。19歳でポルトガルに渡ってからは、アルヴェルカで覚醒。1997-98シーズンのポルトガル2部で32試合12得点と輝きを放った。
ポルトでは2002-03シーズンにUEFAカップを制覇し、翌シーズンはCL優勝とモウリーニョ政権下で攻撃のタクトを振るった。バルセロナでも2005-06シーズンにキャリア2度目のCL制覇、チェルシーでも2009-10にリーグ優勝とタイトルを多く獲得した。その右足から繰り出される受け手を思いやり、相手を絶望へ叩き落すパスやアイディアに富むボールタッチはマジコ(魔法)と形容された。
ポルトガル代表ではデコの招集にルイ・コスタやフィーゴが反発していたが、デビュー戦のブラジル戦で魔法のような技術で決勝点を挙げて信頼を勝ち取った。この稀代のテクニシャンがセレソンにいれば、多くのアタッカーも気持ち良くプレーできただろう。カカやロナウジーニョと共演していればどのようなプレーを見られたのか興味が尽きない。