――なるほど、現地人プレーヤーと同化すると特徴や強みを出しにくくなりそうですね。
あくまでストライカーとしてトップスコアラーに名を連ねていく前提とするならば、そこはすごく重要な点かなと思いました。それは調べているときにすごく感じました。
実際にプレーしていく中で感じたのは、チームが苦しくなったときに「この選手に、最後にボールを預ければゴールにつなげてくれる」という信用や信頼が、その最後の15点とか2桁台のフェーズになってくると思います。
そういった意味ではコミュニケーション能力とかチームワークという部分の要素は、パーソナリティーの部分が出てくると思う。そういった意味でパーソナリティーの部分と、自分らしさ、日本人らしさを重要視した方が良くて。
一般的に言われているエゴイストみたいなところは、フェーズとして2桁いけるか、いけないかになっちゃうんじゃないかなと思います。
現地人プレーヤーと同化しない曲げない力、信用を勝ち取る人間性、そして自分らしさを大切にして強みを出す。
これらの要素が得点を取る上で重要と和久井さんは考察した。実際古橋は上記の条件が全て当てはまっているように思える。欧州1部リーグで20得点以上を記録した日本人選手は和久井さんと古橋しかいないが、上記の条件に当てはまるトップスコアラーは世界を見渡せば数多くいる。
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和久井さんから教えていただいた要素は、日本人ストライカーが海外で生き残る鍵になりそうだ。
和久井さんはプロサッカー選手引退後に日本へ帰国し、ドイツサッカーのメソッドを指導するサッカースクールWFC Welt Football Club(ヴェルツFC)を創設。
出身地の栃木県を中心に全国(埼玉県、東京都、福岡県)で展開している。ご興味がある方はこちらのリンクへ。
【ヴェルツFC公式サイト】