まずは、セルビアの若きタレントを生み出す「宝庫」を撮影する

マラカナの南隣、レッドスターユースが活動する人工芝グラウンド

私が取材したのはセルビアスーペルリーガ第22節、レッドスターのホーム「マラカナ」で行われるチュカリチュキ戦(当時リーグ4位)。

しかしその前に、スタジアム隣の人工芝グラウンドでレッドスターのセカンドチームRFKグラフィチャル(RFK Grafičar)が練習試合をしているというので、少しだけ撮影する。

名古屋グランパスでピクシーの右腕として長年ヘッドコーチを務め、その後はマケドニア(現在は北マケドニア)の代表監督、さらに名古屋グランパス監督、京都サンガでも監督を歴任したボスコ・ジュロヴスキー氏が、2021年にグラフィチャルで監督を務めていた。その縁で、私は今もこのクラブのチームカメラマンとしても活動している。

今回は少しだけ撮ってすぐに隣のスタジアム「マラカナ」(レッドスターのホームスタジアム)に移動するつもりで、スタンドからこそこそと撮っていたのだが、ワタクシどうも目立ちすぎるらしい。

あっという間に選手たちに見つかって「オレを撮ってくれ!」とアピールされるわ、久しぶりに会ったスタッフからは熱烈ハグをされるわ…(笑)

グラフィチャルのキャプテンを務めるルイス・イバニェス

セルビア2部に所属するグラフィチャル。試合経験を積むためにレッドスターからレンタルで来ている若手と、かつてレッドスターで活躍したベテラン選手数名で構成されるチームである。

ここは「世代別のセルビア代表選手の宝庫」。

今後世界で活躍し、ゆくゆくはA代表に招集されW杯に出場する選手を発掘するには最高の現場。また近いうちにリーグ戦を撮影して、注目選手をご紹介できればと思う。