清水エスパルスは30日、「MF原輝綺がスイス1部のグラスホッパー・チューリッヒへと移籍する」と発表した。

契約は2023年6月30日までの期限付きで、今後メディカルチェックを受けて正式なサインが行われる見込みだという。

グラスホッパー側のホームページによれば、完全移籍に切り替えられるオプションが付随しているとのことだ。

原輝綺はこのあと1月初旬にスイスへ渡り、シーズン後半戦に向けた準備に合流する予定だそうだ。

ベルント・ハース(スポーツディレクター)

「我々は近年日本人選手の適応と育成に成功している。そして原輝綺を獲得できたことを嬉しく思う。ポリバレントな選手であり、後半戦に向けた我々のチームを助けられるクオリティを備え、すでに素晴らしい経験を持っている。

我々は彼が素晴らしいスタートを切ってくれることを願っているよ。できるだけ早くここに適応してほしい」

原輝綺は1998年生まれの24歳。市立船橋高校を卒業後アルビレックス新潟に加入し、それからサガン鳥栖を経て清水エスパルスへやってきた。

東京五輪のメンバー候補でもあり、その準備として臨んだコパ・アメリカではフル代表でもデビューを果たしている。

清水エスパルスでは主に右サイドバックでプレーしているが、それ以外にも様々なポジションをこなすユーティリティ性も備えていることで知られる。

原輝綺

「この度、グラスホッパーへ期限付き移籍することとなりました。このタイミングでチームを離れること、エスパルスに関わる全ての方々に申し訳なく思っています。

ファン・サポーターの皆さん、悔しい思いをさせることの多かった中、最後まで応援していただき本当にありがとうございました。チームスタッフ、フロントスタッフの皆さん、どんな時も選手をサポートし続けていただき、ありがとうございました。

半年という短い期間ですが、この話をもらった時に、その期間で勝ち取ることができるかという状況に身を置き、チャレンジしたいと思い決断しました。

今まで僕を様々な形でサポートいただいた皆さん、関わっていただいた皆さんのおかげで、やっとこの挑戦まで辿り着くことができました。改めて感謝し頑張ってきます」

グラスホッパーには現在川辺駿(ウォルヴァーハンプトンからのローン)、瀬古歩夢が所属しており、日本人選手がこれで3人目となる。

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