サンフレッチェ広島のサッカーが面白い。

今季5名の新加入選手を迎えたが、それはレンタル移籍からの復帰、ユースからの昇格や大学経由での加入のみだったこともあり、「ゼロ補強」と揶揄された。

加えて、新型コロナウイルス感染症対策のために新監督の来日が開幕後にまで遅れ、昨季11位に終わったチームはJ2降格を危惧されていた。

だが蓋を開けると、ここまで暫定4位。YBCルヴァンカップと天皇杯でも勝ち残っている。

先週の試合で首位の横浜Fマリノスに0-3で敗れたが、相手を上回る20本のシュートを浴びせた。1試合平均のシュート数15.3本はリーグで2番目に多く、ペナルティエリア内への侵入も3番目に多い。

リーグ内における立場は「挑戦者」のはずであったが、強豪相手に攻撃的なサッカーを展開しながら好成績を挙げているのである。

今回はそんな番狂わせを巻き起こす、サンフレッチェ広島を深堀りしていこう。