日本代表も広島のようなサッカーを!

これらの進化を生んだのは、スキッベが単なる監督ではなく「指導者」だからだ。

「教えられているのは私たちの方なんですよ」と、子供たちの言動から学ぶ教育現場の先生たちの声を耳にするが、スキッベも広島やJリーグをリスペクトし、学んでいる。

広島の歴代監督には、Jリーグ創設2年目の第1ステージ優勝を果たしたスチュアート・バクスター、現在は北海道コンサドーレ札幌で指揮を執るミハイロ・ペトロヴィッチなど、「指導者の指導者」というカラーをもつ人物が多い。

バクスターの指導を受けた森保(日本代表)や風間八宏(セレッソ大阪アカデミー技術委員長)、高木琢也(前SC相模原)、松田浩(前Vファーレン長崎)、片野坂知宏(ガンバ大阪)、森山佳郎(U15-17日本代表)らは、Jリーグや育成年代の指導で確かな功績を挙げるなど、広島からは多くの名将が生まれている。

育成年代の代表監督経験がある城福浩前監督や有馬賢二コーチもこのタイプの指導者だ。今後はミシャの指導を受けたOBから次なる名将が生まれる気配がある。

開幕から右肩上がりに成長する広島は、おそらくは優勝争いに絡んでくるはずである。

ただそれ以上に将来が楽しみなチームであり、何よりスキッベの指導を受けた選手たちから次世代の名将が生まれそうなことで、もっと先の未来まで楽しみになる。

そうなると日本代表にスキッベが招聘されないかと広島サポーターも心配するところであろうが、カタールW杯でスペインやドイツなど強豪と対戦する日本代表には、そんな広島のような番狂わせを狙うサッカーを期待したい。

本日、E1選手権に挑む日本代表に広島からはGK大迫、DF荒木、佐々木、MF野津田、満田、森島の大量6選手が選出された。

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