2020年シーズンのJ1が開幕を迎えた。開幕戦となった湘南ベルマーレ対浦和レッズ戦では、今季から導入されたVARがさっそく稼働。
VARによってPKが与えられたシーンがこれだ(以下動画6分~)。
浦和DF鈴木大輔がゴールライン際でボールを残した場面。VARからの音声を聞いた佐藤隆治主審がピッチ脇の「Referee Review Area」でチェックし、ハンドがあったというジャッジに。なお、この日のVARは西村雄一氏らが担当した。
スタジアムのスクリーンにそのシーンが映された際にはスタンドも沸いていた(動画6分16秒~)。だが、湘南FWノルウェー代表タリク・エルユヌシのPKはバーに嫌われゴールならず…。このピンチを凌いだ浦和が後半40分に決勝ゴールを奪い、2-3で勝利している。
J公式によれば、両チームの監督・選手たちはVARについてこう述べていたとのこと。
浮嶋 敏(湘南ベルマーレ監督)
「僕のところからはハンドだったかというのは正直分からなかったんですけど、ああやって映像で見ると、確かに完全に手で(ボールを)残しているので、そういう意味ではVARがあるということはお互いにとってフェアなんじゃないかなと思いました」
大槻 毅(浦和レッズ監督)
「試合前にも『最後までプレーしよう』とは言ってきました。これは慣れなんでしょうけど、得点したときは(あとから取り消されるかと)待つ間ドキドキしましたね」
関根 貴大(浦和レッズMF)
「正確にジャッジされますし、スクリーンにどのように映されるかも知れました。そこまで正確にやられたらペナルティーエリア内では(守備側が)慎重になるので、うまく使ってプレーできたら良いかなと思います」
興梠 慎三(浦和レッズFW)
「ゴールしても「取り消されるんじゃないか」という心配がありますし、緊張しますね。ミスジャッジがなくなるのは良いことだと思うし、ペナルティーエリアは特に気をつけなければいけないと思います」
VARがスタジアムのスクリーンに映像が映されることは観戦しているファンにとっても大きい。今後もJリーグのVARシーンは注目されていきそうだ。