他国が恵まれていた説
韓国がこれまで敗れた相手を調べると見えてくるものがある。
彼らは規模が拡大した1996年大会から2011年大会まの5大会、決勝トーナメントで必ずイラン代表と対戦しているということだ。
イラン代表は前述の通り1976年以来優勝がないものの、大会唯一の3連覇を成し遂げたチームであり、彼らがアジアで有数の力を持つことは周知の事実である。
そんな相手と5大会も連続で当たったいうのも驚きだが、直接成績は韓国が3勝2敗で勝ち越している。しかし韓国が勝利した3試合全てが延長戦、そのうち2試合がPKでの勝利という死闘であり、薄氷を踏む思いでの勝利であった。
その影響があったのだろうか。韓国はこのイラン戦を勝利した後の試合に必ず敗れているのだ(相手はサウジアラビア、イラク、日本)。
ちなみに韓国に勝利した時のイランもまた、その次の試合で二度とも敗れている。これらの事実はアジアの強大な二つの国が衝突したことによる消耗度の激しさを示すものだ。
言い換えれば、他国は疲弊した韓国と対戦できる「漁夫の利」を得ていたのであり、組み合わせに恵まれていたといっても過言ではないだろう。