都倉賢
北海道コンサドーレ札幌
32歳
187cm/80kg
今季のJリーグにおいて、二桁得点をマークした日本人FWは、シーズン途中にCSKAモスクワへ移籍した西村拓真を含めて10名存在する。そのトップは言うまでもなく、日本代表にも二か月連続で招集された小林悠、そして浦和で今季も安定したパフォーマンスを見せた興梠慎三で、そのゴール数は15である。
だが、最も限られたチャンスの中でゴールネットを揺らし続けた男を挙げるならば、「ミシャサッカー」の下で晩年の成長期を迎えた都倉賢が相応しいのではないか。
今季は、本来の最前列ではなく1.5列目での起用も多かったが、それと同時にチャナティップ、三好康児のコンビが積極的に採用されたこともあり、先発での出場試合数は19試合。
彼と上述の西村を除いた8名の平均先発出場試合数は27.6試合であり、二桁ゴールをマークした選手で20試合未満は都倉のみだ。
本人にとってこの結果は不満の残るものかもしれないが、自らに課せられた役目を真摯に全うしてのこのゴール数は、もっと称賛を与えて然るべきだろう。
「成長に年齢は関係ない」と豪語するだけではなく、自身の力でそれを証明してみせた彼の成長曲線は、どこまで右肩上がりを続けるだろうか。