森保一監督のもと、10月のインターナショナルマッチを戦った日本代表。

ここでは、パナマ、ウルグアイとの2連戦でインパクトを残した選手たちをピックアップしたい。

南野 拓実

先月のコスタリカ戦に続き、パナマ戦、そしてウルグアイ戦と、新体制で3試合連続となるゴールを決め、新エースの座を手繰り寄せた。

無駄なパスミスもあったが、欧州で磨いた得点への意識とシュート技術はさすが。前線の核になりうるポテンシャルをまざまざと見せつけた。

そして、攻撃面はもちろんのこと、見逃せないのが守備面での働きだ。

新体制になってからの日本代表は、全体的にラインを上げ、相手のパスコースを制限してから集団で囲い込む守備を時折見せるが、そこでも活きているのが彼の実戦的な経験値。

彼が所属するレッドブル・ザルツブルクは、攻守ともにインテンシティーの高い戦術を志向し、守備では積極的なフォアチェックからのボール奪取を敢行するチームとして知られているが、南野は「前からボールに対してアタックを行う」、「連動して動きワンサイドに追いやる」といった基本的な約束事を肌感覚で身に着けているのだ。

攻撃陣のタレント力は増しているが、ここ数試合の評価では、森保監督が最も信頼を置くアタッカーの一人と称しても過言ではないだろう。