グループE

韓国
キルギス
マレーシア
バーレーン

展望

A代表と遜色ないレベルの戦力を揃えた韓国が頭一つも二つも抜けた存在。残るバーレーン、キルギス、マレーシアは戦力的に大きく劣る。

アジア大会を優勝することで兵役免除の恩恵を受けられる韓国は、ロシアW杯でもプレーしたFWファン・ヒチャン(22歳/レッドブル・ザルツブルク)、FWイ・スンウ(20歳/エラス・ヴェローナ)を選出。さらにOA枠として同じくW杯で活躍したGKチョ・ヒョヌ(26歳/大邱FC)、FWファン・ウィジョ(25歳/ガンバ大阪)、そして現在「アジア最高の選手」と言われるFWソン・フンミン (26歳/トッテナム・ホットスパー)が加わり、この大会では文字通り“反則級”の選手を揃えた。

欧州組のコンディションに不安は残るものの、兵役免除に向け選手たちは相当なモチベーションで臨むに違いない。グループリーグ突破はもちろん、現状では優勝の最有力候補だ。

開催地の隣国として期待が懸かるマレーシアだが、国内リーグを戦う各クラブと協会との間で調整がつかず有力選手が満足に招集できない状況にある。オーストラリアU-19代表歴を持つDFマシュー・デイヴィス(23歳/パハンFA)ら主力数名の欠場が決定しており、上位進出は難しい状況だ。

グループF

北朝鮮
サウジアラビア
イラン
ミャンマー

展望

前回大会準優勝の北朝鮮がグループの中心。ミャンマーは劣勢からの番狂わせを狙う。

北朝鮮は前回の仁川大会ほどのタレント性はないものの、身体能力を生かした戦い方はこの年代でも大いに通用する。イタリア・セリエAでプレーするFWハン・グァンソン(19歳/カリアリ)ら有力選手が順当に招集されれば上位進出は堅いだろう。前回決勝で敗れた韓国へのリベンジを果たせられるか。

実力国のサウジアラビア、イランは日本と同様にU-21代表主体のメンバーで挑む。なかでも注目はイラン。イランを率いるのはかつてクロアチア代表などを率いたクロアチア人指揮官ズラトコ・クラニチャール氏。2017年のU-17W杯で印象的な活躍を見せたFWユーネス・デルフィ(17歳)ら逸材選手たちをどう組織に組み込むのか。国際経験豊富な名将の采配に注目したい。