グループA

インドネシア(開催国)
香港
ラオス
チャイニーズ・タイペイ
パレスチナ

展望

開催国のインドネシアを香港、パレスチナらが追う展開か。 

地元の期待を一身に背負うインドネシアは2017年にスペイン人指揮官ルイス・ミジャ氏を代表監督に招聘。かつてロンドン五輪でスペイン代表を率い日本代表とも対戦した実績を持つ大物指揮官のもと、今大会ではマレーシアでプレーする“インドネシアのイニエスタ”ことMFエファン・ディマス(23歳/セランゴールFA)、OA枠にかつて札幌でプレーしたMFステファノ・リリパリ(28歳/バリ・ユナイテッド)、ブラジルから帰化したFWベト・ゴンザウヴェス(37歳/スリウィジャヤ)ら実力選手を次々と招集している。

オランダ2部リーグでプレーするエースFWエズラ・ヴィリアン(20歳/RKCヴァールヴァイク)は所属クラブの意向により直前になって参加を辞退したものの、大観衆による迫力満点の後押しを受け躍進を狙う。

対抗馬は“書面エントリー組”の伏兵パレスチナと躍進著しい香港か。パレスチナは8月5日に行われた親善試合で強豪ウズベキスタンのU-23代表相手に2-1で勝利を収めた。チームはOA枠を使わない構成ながら、スウェーデン2部リーグでプレーする185cmの大型DFミシェル・テルマニーニ(20歳/AFCエシルストゥーナ)、国内リーグでブレイクしつつあるFWオディ・ダバグ(19歳/ヒラール・アル・クドゥス)ら伸びしろのある若いタレントが多い。

一方、香港は共にスペイン出身で香港のパスポートを取得したDFフェルナンド・レシオ(35歳/傑志)、FWジョルディ・トーレス(37歳/傑志)の両ベテランOA選手に注目。スペインで揉まれた経験を若いチームに還元し上位進出を図る。

グループB

タイ
ウズベキスタン
バングラディシュ
カタール

展望

この年代に多くのタレントを抱えるウズベキスタンが中心。ASEANの実力国タイ、そしてカタールにも勝機がありそうだ。

ウズベキスタンは今年1月に中国で行われたAFC U-23選手権で優勝。準決勝では今大会にも出場する“東京五輪世代”の日本代表に4-0で完勝し大きなインパクトを与えた。今大会も中盤の要であるMFオディルジョン・ハムロベコフ(22歳/FCナサフ・カルシ)、エースFWヤスルベク・ヤフシボエフ(21歳/パフタコール・タシケント)ら当時の主力が順当に選出されており、国内ファンからの期待は非常に高い。

AFC U-23選手権で3位に入ったカタールだが、当時の主力数名が負傷や所属クラブの事情によりメンバー外となった。スペイン1部リーグのビジャレアルが保有権を持つMFアクラム・アフィフ(21歳/アル・サッド)も所属クラブのAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド8への準備のために欠場が決定。「カタールの至宝」の不在はチームに少なからぬ影響を及ぼしそうだ。

タイは、J3で活躍するMFジャキット・ワクピロム(21歳/FC東京)が直前合宿に招集されていたが、大会2日目になって発表された最終メンバーには選出されなかった。ただ、かつてヴィッセル神戸の練習に参加した経歴を持つMFウォラチット・カニットスリバンペン(20歳/チョンブリーFC)が選出されるなど、次代の「提携国枠選手」獲得を狙うJリーグの強化部にとっても見逃せない選手が揃う。

※タイは大会開幕後に最終メンバーが発表されたため内容を一部修正しました(2018/8/11 14:00)。