「ブラジル戦、ベルギー戦、マリ戦、そしてウクライナ戦の結果は満足のいくものではないかもしれません。

ただ、結果が満足のいくものでなかったとしても、そこからたくさんの教訓を引き出すことはできました。

例えばブラジル戦、後半に2回ゴールのシーンがあったわけです(※実際は槙野智章の1ゴールのみ)。ここ数年間の試合を見てください。ブラジルに対して2つゴールを決めたチームはありますか?

前半の20分は酷い状態でした。そこで、ハーフタイムにロッカールームでハイレベルなチームを相手にどうすればいいかという話をしたわけです。

ですから、あの試合の後は選手たちを大いに褒めました。

そして次のベルギー戦は、ほぼ完ぺきといえる試合でした。負けたとはいえ、引き分け、あるいは勝つことさえできた試合だったと思うのです。

この試合における我々の代表チームはしっかりと組織力があり、自分たちのプレーで試合を支配できたことに満足していたわけです。

サッカーという意味でベルギー遠征はそんなには良くなかったかもしれません。でも、そこでいろいろなデータや情報を引き出すことができたのです」