「直前に監督を代えたら結果を出せる」が日本の強みかも?

監督を代えてすぐにうまくいくチームなど、世界に存在しない…と誰もが思っている。

しかし、それは未来永劫現れないということを意味しない。日本が実はそんなチームである可能性はないか?

個々のエゴが強いチームは、突如やってきた監督の指示がすぐに浸透しないだろう。応用があってもベースが出来ていないチームは弱い。

しかし日本はどうか?個々の応用力はないにしても、監督の言うことはちゃんと聞くことができるだろう。

日本の会社組織や政府を見ればわかるが、同じ体制が長く続くと必ずと言っていいほど腐敗していくものだ。内部から改革をしにくい性質があるからだろうか。

監督が就任してすぐに本番を迎えるなら、内部崩壊をしている暇などない。選手は士気を備えたまま試合に臨めるはずだ。

もしかしたら、「短期的に監督を代えてもうまくいく」のが日本の最大の強みかもしれないのである。

相手がスカウティング出来ない状況を作り、選手は監督の言うことを聞いて動き、奇襲で一発勝利をもぎ取る。そんなパターンだって構築できる可能性がある。

現代のサッカーでは代表チームに裂ける時間が少ない。これからもさらに減少するだろう。したがって、そもそも代表監督に「戦術の積み重ね」を求めるのは難しいのではないか。

そして、ハリルホジッチも1つの形を成熟させようという気はなかったように思う。オーストラリア戦など重要なところにピークを合わせればいいと。

その集大成を見られなかったのは残念だが、過去を懐かしんでいても始まらない。ハリルで行けば勝っていた根拠もなければ、西野朗監督なら負けるという根拠もない。勝てば将来のためになるという確証もなければ、その逆もしかりだ。

とにかく、未来の日本サッカーに幸運が訪れることを祈るのみである。

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