ファンのメディアリテラシーが上がる

政治の世界では常識である。「本当の意味での中立の報道など存在しない」と。

もちろん、それはサッカーでも同じである。日本サッカー協会に対して礼賛的なメディアもあれば、批判的なメディアもあるのが当然のことだ。

インターネットの世界で「見なければいい」というのはなかなか通用しにくいところだが、最初からスタンスがわかっていれば、ユーザー側から取捨選択がしやすいはずだ。

日本サッカー協会も会社の1つである。さらに取材許可を出す側なのだから、そりゃあ忖度するところも出るのは自然である。

アフリカや中東、東欧などでは「権力側が都合のいい記事を書かせる」ことは日常茶飯事だ。

そして、それに反対する側も、権力側を咎めるためにウソを書くことだってある。

メディアだって人間である。誰かを通して伝えられる限りは絶対的に正しいといえる「真実」はどこにもない。取材をしていても、現実の受け取り方は様々だ。

今回のことは、各メディアのスタンスを明らかにし、サッカーファンの情報処理能力を向上させるだろう。ちなみにQolyはこういうヒネた記事も許してくれるメディアです。