――今年の目標は?

チームとして今シーズンはJFL昇格が最終目標となります。そのためにはまず大前提として九州リーグ優勝を目指して日々トレーニングをしています。

九州リーグで優勝できて、はじめて全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)に出場でき、JFLが見えてくると思っています。

選手もある程度揃い、戦える力が備わってきました。ただ、選手がいれば勝てるわけではないので、どうやってチームとしてまとめ上げ、勝てるチームにしていくか、そこが重要ですね。

――昇格するためには、最後に“非日常的”な大会を勝ち抜く必要があります(※JFL昇格チームを決める地域CLは、1次ラウンドは3日で3試合、決勝ラウンドは5日で3試合を戦うという過酷な大会)。

そうですね。最後に一番厳しい大会があるので、それを目安に普段どういうふうにさせていくか。やはりいつも通り週一で試合をやっていても最後のところで戦えないでしょうし、最後の“3連戦”が続く状況を、常に想定してやっていかなければなりません。

選手の体に叩き込んでおく必要があると思いますし、そのための準備をしていきたいです。そういうリーグには上がったわけですから、しっかりとやっていきたいと思います。

オーナーとしてクラブを象徴する存在でありながら、監督としてチームを束ね、選手としても引き続きピッチでギラつきを見せている高原。

今回のインタビューでは沖縄SVというクラブについて率直に色々と聞いてみたが、特に育成の部分に話が及んだ際、一層気持ちが入った印象を受けた。

自身の経験や考えを、より直接的な形で、“次”へと繋げる―。

そうした思いの強さがベースにあるのかもしれない。

高原直泰の沖縄での挑戦は、まだまだ始まったばかりである。


なお、2018シーズンの九州リーグは、1stステージが4月7日(土)に開幕。開幕戦となる第1節、そして翌8日(日)に行われる第2節は、沖縄県・金武町での集中開催となっている。

沖縄SVは、7日の14:00から九州三菱自動車(昨季3位)、8日の10:00からJ.FC MIYAZAKI(昨季2位)と対戦。

昨シーズン優勝のテゲバジャーロ宮崎は今年JFLへ昇格しており、この開幕2戦は沖縄SVにとってかなり重要な試合となりそうだ。いきなり要注目である。

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