ワールドカップアジア予選の最終節で日本代表を下して、本大会出場権を獲得したサウジアラビア代表。

その後、ベルト・ファン・マルワイク監督と袂を分かち、アルゼンチン人のエドガルド・バウサ氏を新指揮官として招聘している。

3大会ぶりのワールドカップのためにサウジアラビア代表はある施策に出るようだ。『Ahdaaf』が伝えている。

先週、サウジアラビアサッカー連盟のトップと『General Sports Authority(GSA)』のトップであるトゥルキ・アル・アリ・シェイク氏がマドリッドに飛んだという。そこで、ワールドカップに向けてサウジ国内のベストプレイヤーたちをリーガに移籍させることの合意が形成されたとのこと。

サウジアラビア代表はほぼ全ての選手が国内リーグに所属している。本大会までに彼らの能力をアップさせるべく、欧州クラブで経験を積ませるという狙いのようだ。

代表40キャップを誇るアル・イティハドのFWファハド・アル・ムワラッド(23歳)などは、すでにリーガクラブへのローン移籍が内定しているとも。また、アル・アハリのDFムタズ・ハウサウィ(25歳)にはトリノが関心を示しているようだ。

サウジアラビアサッカー連盟が移籍先のターゲットにしているのは、スペインとイタリアの中位クラブだそう。ただ、欧州で評判のいいクラブであれば交渉する余地はあるとのこと。

来月、サウジアラビア代表は敵地に乗り込みポルトガル代表と親善試合を行う。レイリアでの一戦には、様々な欧州クラブのスカウトが訪れるだろうとも。

この一連の動きはアリ・シェイク氏の考えによるものだそう。『GSA』はサウジ国内でのスポーツ発展を目的とした政府系機関だ。彼らは国内の才能発掘だけでなく、今年代表デビューしたムフタル・アブドゥラー・アリのような選手の発見にも力を入れているという。

フィテッセに所属するムフタル・アリは1997年生まれの19歳。彼はソマリア生まれながら、チェルシーのアカデミーで育成された選手だ。イングランドU-17代表でもあったが、今年になってサウジ代表に鞍替えしている。

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