大詰めを迎えているワールドカップ・アジア最終予選。
グループBで首位に立つ日本代表は、最後の2試合でオーストラリアとサウジアラビアと対戦する。
Here's how Group B of the @FIFAWorldCup Asian Qualifiers stands after the latest round of matches! #WCQ2018 #RoadToRussia pic.twitter.com/7PMKQODCzg
— The-AFC.com (@theafcdotcom) 2017年6月13日
日本にとって鍵を握るかもしれない存在が、4位のUAE代表だ。彼らの残り2試合の相手はサウジとイラク。UAEとしても2連勝すれば、ワールドカップ行きに望みがつながる。
たが、UAE代表MFオマル・アブドゥルラフマンが仰天の発言をしていたようだ。彼は日本代表のことも苦しめたアフロの天才レフティだ。
サウジ紙『Asharq Al-Awsat』でのインタビューで「サウジにUAEに勝ってもらって、ワールドカップに到達してほしい」などと述べたというのだ。
オマル・アブドゥルラフマン(UAE代表MF)
「サウジ代表はアラブのチームであり、私はアラブ市民としてそのことを認識している。
サウジアラビアは2018年(W杯)への到達に向け、日本とオーストラリアと競い合っている。
なので、彼らは我々相手に勝ち点3が必要だ。
僕らは直近のタイ戦に引き分け、ワールドカップへの道が終わった(?)。
サウジアラビアが我々に勝って、2018年ワールドカップ行きを勝ち取ってくれることを願うよ」
なんと相手のサウジに自分のいるUAEを打ち負かして欲しいと口走ったというのだ。
現地でも奇妙な発言としてとらえられていたが、これには彼の複雑な出生も関係しているはず。
オマルの両親はハドラマウト人であり、彼自身はサウジアラビアのリヤドで生まれるも国籍を持っていなかった。
そんなオマルはサウジの超名門アル・ヒラルの下部組織で育成されていたが、サウジアラビアが彼の家族へ国籍を与えることに難色を示した。
その結果、UAEが家族全員に市民権を与えるという条件で彼を引き抜いたという裏話があるのだ。
ただ、この発言はオマルがすでにUAEの予選敗退が決まったと思いこんだうえでのものだったようだ。実際にはまだ僅かながら可能性は残されているはず。
もし同勝点で並んだ場合は、得失点差→得点数で順位が決まる。