先日『Bild』が関係者から入手し、それを受けてFIFAが全編公開に踏み切った「ガルシア・レポート」の内容が話題になっている。
2018年、2022年のワールドカップ招致活動に関する汚職を調査した報告書であり、その中には多くの疑惑が記載されている。
オーストラリアの招致チームは、逮捕された元FIFA委員会のジャック・ワーナー氏と中国料理店で会談したことが明らかになっており、50万オーストラリアドル(およそ4179万円)を送った証拠があると記載される。
また、元ブラジルサッカー連盟会長リカルド・テイシェイラは、2011年にドーハで行われたブラジル対アルゼンチンの親善試合に際し、一泊5000ドル(およそ55.68万円)という宿泊施設を使ったとのこと。なお、その時リオネル・メッシは291ドル(およそ3万3000円)の部屋に滞在している。
両国の契約において、リカルド・テイシェイラ氏にファーストクラスでの移動と最高級ホテルへの滞在を義務付ける条項が存在したからだという。
そして、『ESPN』などによれば日本に関しても記載があるとのこと。投票に関するFIFAのルールでは100ドル以上の価値を持つプレゼントは禁止されているが、それを超える「贈り物」をしていたようだ。
日本からの「プレゼント」
日本の杉から作られた屋久杉ボール 価値:1200ドル(およそ13.36万円)
FIFA執行委員の妻へのペンダント 価値:1000ドル(およそ11.14万円)
その他のペンダント 価値:700ドル(およそ7.8万円)
デジタルカメラ 価値:1200ドル(およそ13.36万円)
日本の伝統工芸士によるクラッチバッグ 価値:2000ドル(およそ22.27万円)
なお、アメリカもFIFA高官にプレゼントをしているが、こちらについてはルールに合致したものになっているとのこと。
アメリカからの「プレゼント」
サッカーバッジ、招致用バッジ、ステッカーを含むギフトバッグ
アメリカのサッカージャージ
ビル・クリントン元大統領のサイン入り書籍
アメリカサッカー連盟のペン
フォトブック