『AFP』は20日、「解雇されたFIFAの前倫理委員会メンバーは、ジャンニ・インファンティーノ会長を調査していた」と報じた。
5月に行われたFIFA総会で大きな驚きを与えたのは、腐敗を調査していた倫理委員会の議長コネル・ボルベリー、裁判官ハンス=ヨアヒム・エッカート氏が突如解任されたことだった。
インファンティーノ会長が会見で明かしたところによれば、その理由は「委員がヨーロッパに偏りすぎているため」とのことだった。
そのとおり、後任はコロンビアのマリア・クラウディア・ロハス氏、ギリシャの元欧州司法裁判所所長のヴァシリオス・スコウリス氏になった。
FIFA会長がトランプ化?フェイク・ニュースだ!とメディア批判 https://t.co/q5nsaDQRQ8
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年5月13日
しかし今、この理由の一つに「ボルベリー氏とエッカート氏を中心として、インファンティーノ会長の疑惑を調査していたから」というものがあったという話が浮上している。
該当の事件は今年3月、アフリカサッカー連盟(CAF)の会長選挙において行われた可能性があるという。
インファンティーノ氏とファティマ・サムラ事務総長は「対立候補のアハマド・アハマド氏に投票すれば開発資金を増額する」と利益供与を持ちかけたとのことだ。
それはコンゴ人のヴェロン・モンセンゴ氏を仲介役として行われており、選挙前にインファンティーノ会長がジンバブエを訪問した際に準備されたという。
これはアフリカ側からの証拠の提出があり、調査が進められていた。しかし、その中心となったという二人が突如職を追われた形になっている。
そして、その証人の1人はボルベリ氏の辞職後にFIFA本部への召喚要請が取り消されてしまったとのことだ。
この報道が正しいのかどうかは不明であるが、もし真実であれば現在信頼の回復に努めているFIFAにとって大きな打撃になるだろう。