——加藤選手が代表に選出されたことで、東欧から代表を目指す選手が増えると思います。東欧から代表を目指す難しさを教えてください。

正直、監督次第だと思うんですよね。監督が東欧出身だったり、東欧に興味がある人なら可能性はあるかもしれません。他に、もっと海外に目を向ける人ならありえるでしょうね。ただ、日本人が監督だったら難しいかな。もちろん、ドイツなどの五大リーグでプレーしている選手なら、選ばれやすいと個人的に思いますけどね。

——よく、東欧はタフなリーグと聞きます。東欧でプレーする上で、必要不可欠な姿勢を教えてください。メンタルや言語といった面も含めてお願いします。

一番重要なのは入団から半年において、自分のパフォーマンスを示せるかです。試合で活躍して、味方から信頼を得ることが必要不可欠です。自分から積極的に同僚とコミュニケーションを取れるような態度を示さなければいけない。言語ができれば選手たちとコミュニケーションを取れますし、早くチームに馴染むことは大切です。

最終的にはパートナーや連携する選手と、しっかり信頼関係を築くことが一番です。それはプレー面にも繋がることで、日本人選手は南米や欧州の選手のような個の力で打開するのは難しい傾向にある。だから、チームに馴染めるように過ごすべきだと思います。

——赤星選手はポーランドから当時ロシア1部のFCウファへステップアップしました。加藤選手も当時ポーランド1部(TSポドベスキェ)からブルガリアのベロエ・スタラザゴラへ移籍しています。今までやったことがないリーグの情報はどのように調べていますか?また、未経験のリーグで、プレーする難しさを教えてください。

僕がウファに入団する前、斎藤陽介選手がクラブにいたのでチームの雰囲気などは聞きましたよ。そういった面で、日本人選手がいたことは大分助かりました。日本人選手が行ったことないクラブは、代理人に聞きます。ただ、移籍先の成績やどういったクラブなのか?というのは重視します。

(国や)リーグが変わってしまうとサッカーのスタイルも大きく変わってしまうので、適応するのが難しくなります。それはポーランドとブルガリアも同じだと思います。僕が移籍したロシアは人工芝(ポーランドは天然芝)が多かったので、慣れずに何回も怪我しましたから。

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