目立つプレーを得意としていないカンテは、トライアルでもいつもの地味な仕事をしたため、スカウトの目に留まらなかったという。
その後、シュルネスの会長ジャン・ピエール・ペリネールの息子がブローニュのトライアルを受けた際、エンゴロも同行したことが大きな転機になった。
ジョルジュ・トゥルネー(ブローニュ元監督)
「エンゴロは何度も拒否された経験を持っていたね。彼がそんなことを話すのを見たことはないが、かなり苦しんでいたはずだよ。しかし、本当に決定的な選手だった。
そして、彼が練習に小さなスクーターでやってくるのを見て、ちょっといたたまれなくなってしまったね。まあ、これも彼は何も言わなかったが。
チームメイトは徒歩かスクーターで彼が来ているのを見て、『エンゴロ、送っていくよ。どこに住んでいるんだい?』と言った。ローテーションを組んで、いつもエンゴロを拾っていったんだ」
3部のブローニュで頭角を現したエンゴロは、2部のカーンへと引き抜かれた。ようやく彼はスクーターではなく車を買おうとしたとのことだが…。