約150年ほどの歴史を持つ近代サッカーにおいて、100周年は伝統あるクラブの一つの指標といえる。

今から100年前の1917年というと、日本は大日本帝国の時代で朝鮮を併合して7年が経った大正6年だ。世界に目を向ければ第一次世界大戦の真っ只中で、11月にはロシア革命が起き、翌月にはフィンランドがそのロシアから独立した。

世界が戦火に包まれ“共産主義”というものを意識し始めたそんな時期に創設されたサッカークラブは、2017年で創設100周年を迎える。

今回は今年100周年を迎えるクラブを厳選してご紹介しよう。

ローゼンボリ

創設年:1917年5月19日

ノルウェー最強のクラブとして知られるローゼンボリ。

国内最高峰のティッペリーガで最多24度の優勝を誇り、1992~2004年には13連覇の偉業を達成した。これはラトビアのスコント・リガが1991~2004年に記録した14連覇に次ぐ欧州2番目の記録だ。

彼らは1917年5月19日にトロンハイムの12人の若者によって設立され、エンブレムにも「1917」が記されている。

トルーカ

創設年:1917年2月12日

北中南米の国際大会で常連となっているトルーカ。

1968、2003年と二度北中米カリブ海の頂点に立ち、国内リーグでも10度の優勝を誇るメキシコ屈指の強豪だ。名前が似ているパチューカにはかつて元日本五輪代表候補のFW福田健二が所属したが、トルーカにはメキシコリーグ最初の日本人プロサッカー選手である百瀬俊介氏が在籍している。

そんな彼らは今年が100周年。エンブレムは既に特別仕様となっており、センテナリオ(スペイン語で“100周年”)を祝う準備は万全だ。

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