『Guardian』は「元選手のアンディ・ウッドワード氏は、ユース時代にコーチから受けた性的虐待の内容を告白した」と報じた。
アンディ・ウッドワードは1973年生まれの43歳。クルー・アレクサンドラのアカデミーで育ち、その後ベリーやシェフィールド・ユナイテッド、ハリファックス・タウンなどでプレーしたDFである。
29歳で怪我のためにピッチを離れることになったが、現役生活を過ごした10年間を通して精神的トラウマや鬱病、パニック障害に苦しんだ。その原因はアカデミー時代に受けた性的虐待であった。
その際のコーチであったバリー・ベネッリは11歳だった彼を言葉巧みに自宅へ誘い、4年間に渡って脅迫と虐待を繰り返した。加えて、その後アンディの実の姉と結婚しているのだ。
事件が明るみになったのはアンディがプロサッカー選手としてプレーし始めてからだった。1998年にベネッリは逮捕され、9~15歳の少年6人に対する性的虐待によって9年の懲役を言い渡されている。
43歳になったアンディは、初めてその苦しい経験と自殺未遂について公にすることを決断。同じような苦しみを抱えている少年を助けたいという想い、そしてサッカー界に対しての警告を発した。
アンディ・ウッドワード
「これはサッカー界にいるいくらかの人々にとっては、全く衝撃ではないだろう。私は確信している。もっとひどいものがたくさんある。そして、話すことが出来ないものもたくさんある。
私はこれまでおそらく10回自殺未遂を経験した。人生は43歳まで台無しにされた。しかし、他にどれだけの人が同じような目にあっているのだろう?」