『This Day』は「ナイジェリアサッカー連盟会長のアマジュ・ピニック氏は、高須医師の寄付を拒否した理由を明かした」と報じた。
先日終了したリオ五輪。サッカー競技ではブラジルの初めての金メダルとともに、ナイジェリアの戦いが大きな話題になった。
多くのトラブルに見まわれ、現地への到着は開幕戦の数時間前。大会中には給与や手当の未払いが相次ぎ、ボイコット騒動にまで発展したが、最終的には銅メダルを獲得する活躍を見せた。
その結果日本の高須医師から39万ドル(およそ3887万円)の寄付を受け取ることに成功し、銅メダルに値する報酬も手にしている。
しかし、それに対してナイジェリアのスポーツ省とサッカー連盟はともに難色を示していた。その理由について連盟会長のアマジュ・ピニック氏は以下のように話し、アジアの八百長シンジケートから出ている可能性があったからだと明かした。
アマジュ・ピニック(ナイジェリアサッカー連盟会長)
「我々は寄付を拒否した。なぜなら、それは正当なプロセスを経ていないものだったからだ。
我々は受け取るお金の出処に気をつけなければならないのだ。そして、我々の心配事は、選手やコーチの清廉性であった。
それらのお金がアジアのギャンブルシンジケートから来たものではないか。試合結果の操作(買収)に誘導させられないか。
寄付は適切なチャンネルを通じて来たものではない。もしナイジェリアがその男の国と対立していれば、スポーツ大臣は政府と検討していただろう」
なお、近年アジアや東欧のシンジケートによる八百長問題は広がり続けている。
NYタイムズ紙が追った、ワールドカップに迫る魔の手(1) | Football Web Magazine 『Qoly』 http://t.co/lRX9URl81S
— Qoly.jp(コリー) (@Qoly_jp) 2014年6月1日
アフリカや東欧、アジアでは今なお買収工作が頻繁に行われていると考えられており、FIFAやインターポールによる取り締まりも追いついていない状況にある。