今回のメンバーについて

前頁で書いてしまったが、基本的に主要なメンバーは変わっていない。UAE側が公式にメンバー表をアナウンスしていないのでメディアの報道頼りなのだが、アジアカップから継続されている選手は以下のとおり。

  • GK:ハーリド・イーサ
  • DF:ワリード・アッバース、ムハンナド・サラーム、ハムダン・アル・カマリ、アブドゥラジズ・フサイン・ハイカル、アブドゥラジズ・サンクール、ムハンマド・ファウジ、イスマイル・アハマド、ムハンマド・アハマド
  • MF:ムハンマド・アブドゥラフマン、ハビブ・ファルダン、オーマル・アブドゥラフマン、アーミル・アブドゥラフマン、ハミース・イスマイール、イスマイール・アル・ハンマディ
  • FW:アリ・マブフート、アハマド・ハリル

さらにGKアリ・ハシーフはアジアカップを負傷欠場していた選手なので、実質19名が継続されていることになる。

ちなみに日本代表は西川、東口、長友、槙野、森重、昌子、吉田、太田、長谷部、香川、清武、小林、本田、武藤、岡崎の15名である。長友と槙野が離脱したので13名にはなっているが…。

大きな変化が何かあるのかと言われれば、見た目としては何もない。同じようなメンバーで、同じような戦いをしている。実は親善試合ではかなり積極的に新しい選手を試してはいるのだが、やはり現在の中心であるロンドン五輪組への信頼度が絶大なのだ。

中東サッカーに詳しい方ならボランチのアハマド・バルマンやファワズ・アワナなどの能力はよくご存知だろうが、アーミル・アブドゥラフマンとハミース・イスマイールの壁は高過ぎる。当然前線のオーマル+マブフート+ハリルは絶対的存在だ。

変化があるとすれば、イスマイール・アル・ハンマディよりも、オーマルの兄であるムハンマド・アブドゥラフマンが使われているかな?くらいである。

逆に言えば、何らかの変化を監督が求めている状況であるにもかかわらず、まだ食い込むことができる選手がいないとも言える。

実際この所行われた親善試合の結果は芳しくなく、マンネリだとまでは言わないが新しい風は吹いていない。先日は9名の主力がいない中で北朝鮮に敗れてしまい、新鮮力発掘に失敗している。

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