日本サッカーの現状、そして未来について

近年、Jリーグのクラブがアジアで勝てなくなってしまった。また、本田圭佑や香川真司に続く選手が出てこないなど、日本サッカーの停滞感が感じられる。ヴェンゲル監督は日本がそういう現状になっていることに驚いているようだ。

「私が日本にいた当時は、各クラブに優秀な外国人選手が3人在籍していて、彼らが日本人選手のレベルを上げていた。レベルの高いサッカーをするためには、レベルの高い選手がいなければいけない。彼らが他の選手を成長させる」。

また、ハリルホジッチ監督は記者会見などでよく使う“デュエル”(球際の争い)という言葉をここでも使った。「“デュエル”がどれだけ重要なことなのか日々伝えている。身長が足りなくても、フィジカルを強くすることは可能だし、競り合いに負けない体を作らなければいけない」。

著しく進化している現代サッカー、日本も攻守に渡ってどういうところが進化しているのかを分析して、日々のトレーニングでしっかりと対処する必要を2人の監督は語った。

最後に先日、アーセナルが獲得した浅野拓磨のことをヴェンゲル監督に尋ねた。「まず、彼はまだ21歳の選手だ。成長するためには、モチベーションと知性、良い指導者が必要だが、それより大事なのはレベルの高い選手と一緒にプレーができることだ。我々は彼を選手として成熟させたい」。

また、今後の方針として、「彼の長所はボールを受ける質の高さ、つまりマークを外してディフェンダーの裏に動ける能力だ。その能力をもっと有効に使えるために、他の部分を鍛えなければいけない。一緒にプレーする周りの選手はレベルが高いので、本人の技術は自然とレベルが上がって行くに違いない」と期待を寄せていた。

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この対談の模様は、「UEFA EURO 2016TM ハリルホジッチ 大会総括リポート アーセン・ヴェンゲル緊急参戦!」と題し、8/6(土)夜7時から『WOWOWプライム』にて放送される。

■詳しくは番組オフィシャルサイト(wowow.bs/liga)へ。
http://www.wowow.co.jp/sports/liga/

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