今年、ブラジルのリオデジャネイロでオリンピックとともに開催されるパラリンピック。ご存知の通り、4年後には東京で開催されることが決まっており、自治体などではそこに向けて福祉やバリアフリーの充実、社会に対する認知といった取り組みがすでに進められている。

そうした中で、放送事業者である『WOWOW』も“4年後”に向けたプロジェクトをスタート。

昨年7月、国際パラリンピック委員会(IPC)と共同で、障がい者スポーツ界で活躍する世界のトップアスリートの姿に迫るドキュメンタリーシリーズを制作していくことを発表。2020年に向けて5年間に渡る実施を計画しており、先日、第1弾となる2016年の登場選手8名が明らかとなった。

ダニエル・ディアス(ブラジル、水泳)
エリー・コール(オーストラリア、水泳)
マール・ファン・ライン(オランダ、陸上)
リカルディーニョ(ブラジル、ブラインドサッカー)
サフェト・アリバシッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ、シッティングバレーボール)
国枝慎吾(日本、車いすテニス)
タティアナ・マクファデン(アメリカ、陸上)
ザーラ・ネマティ(イラン、アーチェリー)

車いすテニスで無敵の強さを誇るプロ選手、国枝慎吾などが名を連ねているが、サッカーファンにとって注目は上から4人目だろう。

ブラインドサッカーこと視覚障がい者5人制サッカーのリカルド・アウヴェス(※「リカルディーニョ」は彼の愛称)。パラリンピックで3大会連続の金メダルに輝いているブラジル代表のエースだ。

■リカルディーニョ(ブラジル/ブラインドサッカー/1988年12月15日生)
本名リカルド・アウヴェス。6歳の時に網膜剥離で全盲になり、その後ブラインドサッカーを開始。長きにわたりブラジル代表中心メンバーである彼のパフォーマンスは誰の目にも群を抜いて映る。パラリンピックにおけるブラインドサッカー(5人制サッカー)は、2004年アテネ大会から正式競技になって以降ブラジルが3連覇中。 彼は北京大会&ロンドン大会の優勝メンバー。2度の世界選手権MVP選出、カナリア軍団のキャプテン、そしてどこか憂いを帯びた“不動の10番”が、自国開催となるリオのピッチで4連覇に挑む。

少し前に某『NHK』で放送された特集番組でも、その驚異的な能力を見せてくれた天才プレーヤー。“認知”だけでなくフットボーラーとしてのスキルやアイデアにも優れており、彼が取り上げられるというだけで興味は尽きない。

世界最高峰のパラアスリートに迫るパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ『Who I am』。まだ少し先となるが、今年10月から『WOWOW』の開局25周年記念として放送される。

【厳選Qoly】戦術完成度はNo.1!スキッベ体制3年目、充実のサンフレッチェ広島が「相手の予測を上回る」理由。

日本人がケチャドバ!海外日本人選手の最新ゴールはこちら