チームの主軸は、2014年のワールドカップを戦ったメンバーである。

ヨーロッパでも屈指の2トップであるエディン・ジェコとヴェダド・イビシェヴィッチはもう4年以上代表チームでコンビを組み続けており、攻撃のタクトを振るうのはもちろんミラレム・ピャニッチだ。

攻撃的なサッカーを目指すボスニア・ヘルツェゴビナにとってこの3選手の存在は非常に大きく、得点力に大きく影響する。その3人ともがやって来ないとなると、「本気度」で大きく減点せざるをえない。

また、これ以外にもアスミル・ベゴヴィッチ、エミール・スパヒッチといったセンターラインの中心選手も揃って来日しない。

代表キャップ数が20以上ある選手はオグニェン・ヴラニェシュ、トニ・シュニッチ、ハリス・メジュニャニンの3人だけであり、その多くが代表出場10試合未満のデビューして間もないプレーヤーだ(デンマーク戦で退場したヴラニェシュは日本戦が出場停止)。

ボスニアが比較的メンバーを固定して戦っていることを考えると、やはり今回の来日メンバーは主力が数えるほどしかおらず、「本気度」という面から考えると30点ほどになってしまうだろうか。

ボスニア・ヘルツェゴビナはすでにチームが成熟しており、現在は新戦力の発掘が課題となっている。決して高齢化しているわけではないのだが、チームの主力の多くが20代後半から30代前半であり、なかなかフレッシュな顔ぶれが台頭してきていないのだ。

日本ではまずまずの知名度を誇るFWミラン・ジュリッチとDFセアド・コラシナツも、ボスニアでは未だ定位置を確保できていない。そういう背景があるだけに、バズダレヴィッチ監督としては今回のキリンカップで多くの選手をテストしたいのではないだろうか。

とはいえ、ボスニアは先日のデンマーク戦で後半から立て直し、ジュリッチの高さを活かした攻撃で勝利している。

デンマーク戦終了後もこの盛り上がり!

親善試合とはいえ、優勝を目指して今回のキリンカップに参加しているようだ。ジェコやピャニッチ不在とはいえ、日本としては気を抜かずに戦いたいところだ。

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