サッカー史に残る偉業を成し遂げたレスター。

イタリア人のクラウディオ・ラニエリ監督を迎えた今季は、序盤こそさまざまなシステム・選手を試したが、途中には4-4-2に落ち着き終盤はほぼ固定メンバーで戦った。

4-4-2はほんの10年ほど前まで定番のシステムだった。しかし、組織的な守備が重視される近年は1トップが主流となっており、いささか時代遅れとも思われる戦い方によって、世界最高峰の舞台で栄冠を掴んだことは二重の驚きと言えるのかもしれない。

今年、リオ五輪でレスターのように“ミラクル”を目論むU-23日本代表の手倉森誠監督も、ベガルタ仙台の時代から4-4-2の信奉者であることが知られている。U-23も当初は3バックを採用したり、最近でも4-3-3を試したりしてきたが、思うように機能せず結局は4-4-2に戻している。

レスターも日本代表も、システムだけではなくしっかり守ってカウンターを重視する辺りコンセプトには共通点がある。そこで、レスターの選手と戦い方に合わせてU-23日本代表のスタメンを組んでみた。

あくまでレスター仕様を想定した人選であり、ベストメンバーではないことをご了承いただいたうえで仮想を楽しんでもらいたい。

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