『New York Times』は「アル・ワフダで監督を務めているハビエル・アギーレ氏は、UAEは成長の危機に瀕していると話した」と報じた。

数年前まで、欧州を離れたビッグプレイヤーが行くリーグはほぼ中東と決まっていた。しかしこのところはアメリカ・メジャーリーグサッカー、そして中国超級リーグの発展により、中東地域の存在感は薄くなっている。

近年の原油価格下落によって特にカタール、UAEといった産油国のダメージは大きいと考えられており、それはリーグにも影響を与えている。

アル・ワフダで監督を務めているハビエル・アギーレ氏はアル・フジャイラ戦終了後に以下のように話し、このままではUAEの成長は鈍化してしまうと警告したという。

ハビエル・アギーレ
(アル・ワフダ監督)

「今、UAEのチームは選手を逃している。中国に行ってしまうからだ。

私は数年前のことを覚えている。大物スター選手がアブダビ、あるいはドバイへとやってきていた。

中国は今大きな選手の目的地になっている。そこで支払われるお金は良好なものだ。そして、そのようなことが起こっている」

「(中国リーグは平均観客数2万2000人、日本のリーグは平均1万7000人。UAEはわずか2529人だ)

これは私を驚かせたものの1つだ。仕事をしようとしてスタジアムに向かったら、その観客席はガラガラだった。そのようなことがあれば、本当に良くない出来事だ。

私にとって、それは最も難しいものの1つだ。UAEは良い施設を備えている。しかし、ファンがいない」

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