17歳で注目も27歳と遅咲き
カイケ(カイケ・モレノ・ジ・アンドラージ・ロドリゲス)は現在27歳。
昨年までは全くの無名と言っていい選手であり、某サッカーゲームでも左利き(本当は右利き)になっていたほどだ。
名門フラメンゴのユース出身で、17歳の時にはマレーシアで行われた国際トーナメントでマンチェスター・ユナイテッドやPSVなどと対戦し得点王になった経歴もある。この大会ではドルトムントFWピエール・オーバメヤングよりも得点をとっていたのだ。
2007年にブラジル全国選手権でデビューし、順調なキャリアを築くだろうと考えられていたカイケだが、2009年まで在籍したトップチームではほとんど出場することができず、他のチームへ貸し出される日々が続いた。
国内を離れノルウェーやデンマーク、スウェーデンなど北欧のチームでプレー。しかし、ここでも数字はそれなりにとどまっておりシーズンを通しての活躍はできておらず、2013年にパラナ・クルビで国内へ復帰している。
転機となったのは、2015年ABCでのこと。リオグランデ・ド・ノルテ州選手権で12ゴールと量産し、得点王に輝いた。
そのまま、ブラジル全国選手権2部でも得点を量産し、夏にはフラメンゴへ約8年ぶりに復帰し全国選手権で16試合6ゴールをあげた。
27歳と遅咲きながら、ブラジルが注目する存在へとブレイクしたのである。