こんにちは、駒場野です。

既にご存知の通り、2月26日、チューリヒのFIFA本部では第9代となる新会長を決める選挙が行われました。正式に立候補が認められたのは5人で、実際には4人により争われました。

Qolyでは各候補の横顔を紹介し、現在のUEFA事務総長であるジャンニ・インファンティーノを本命と予想しました。一方、一般紙などでは欧州のブックメーカー倍率などを根拠にAFCのシャイフ・サルマン会長が最有力とする報道が目立ちましたが、全世界207の加盟協会代表による投票結果は……インファンティーノ勝利!

選挙まであと5日!FIFA会長を争う5人の候補ガイド(直前版)
https://qoly.jp/2016/02/21/5-candidates-who-run-for-fifa-president-election

FIFA会長選挙、インファンティーノ氏が当選
https://qoly.jp/2016/02/27/gianni-infantino-became-fifa-president

こんな時期の2月20日、NHKは衛星放送の「BS世界のドキュメンタリー選」で「FIFA 腐敗の全貌に迫る」を放送しました。大変興味深い番組だったのですが、いくつか感じる点もありました。

なので、『FIFA.com』の担当者として日本サッカーを取材している、あるいは「RSSSF」のメンバーとして世界のサッカー史のデータを見てきた人間としてコメントしたいと考え、Qolyの場をお借りしました。

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