今回のEUROでは出場国枠が旧来の「16」から「24」へと変更されており、それにともないグループステージのレギュレーションも一部が変更になっている。
予選では各組上位2位までのチームと3位チームの中で最も成績が上位である1チームの計19チームが本戦に出場。残りの3位チームがプレーオフに回る。
つまり、本戦出場を確実に決めるためには各組上位2チームに入る必要があるのだ。
3位に入っても可能性はあるが…2戦勝負のプレーオフラウンドは何が起こるか分からない。上位争いをしているチームとしては、是が非でもストレートインを決めたいところだろう。
さて、ドイツとポーランド、アイルランドの3チームによって争われることになるこのグループDの最終節だが、その対戦カードがまたものすごいことになっている。
10月11日
ドイツ 対 ジョージア
ポーランド 対 アイルランド
そう、なんと勝ち点18で並ぶ2位ポーランドと3位アイルランドが直接対決で雌雄を決するのだ!
最終節を前にやや有利なのはやはりドイツだろうか。勝ち点19で頭一つ抜けており、最終節の対戦相手はここまでジブラルタルにしか勝利していないジョージアである。またドイツは最終節をホームで戦えるなど、好条件が揃っているのだ。
一方、まさにで"Dead or Alive"な一戦になりそうなのがポーランド対アイルランド戦。勝ち点が同じということで、勝ったチームが本戦への切符を掴みとる。
しかし、それでも一日の長があるのはポーランドだろうか。
というのも、この予選では勝ち点が並んだ場合に優先されるのは得失点差であり、ポーランドは現在得失点差+22。対するアイルランドは+13であることから、仮にドイツが勝利しこの試合がドローで終了した際には、ポーランドが2位通過を決めるのだ。さらに、この試合はポーランドのホーム、ワルシャワで開催される。
それでも、世界王者ドイツを破ったアイルランドには勢いがあり、今年3月に行われたポーランド戦でも後半アディショナルタイムにゴールを奪う勝負良さを見せ、1-1のドローで試合を終えている。
勝利の女神がほほ笑むのは果たしてどちらのチームか―運命の試合は11日に開催される。