その理由は、プレミアリーグの各クラブにあるらしい。
なんでもプレミアリーグの各クラブには様々なビール製造会社がスポンサードしており、『Guinness』社がリーグの冠スポンサーに就任することにより商業的に不都合が生じるのだという。
たとえばタイの『Chang Beer』はエヴァートンとユニフォームの胸スポンサーを契約を締結しており、同じくタイの『Singha Beer』はマンチェスター・ユナイテッドのスポンサーでもある。仮に『Guinness』社がリーグのタイトルスポンサーに就任した際、こうした企業と各クラブの間で契約問題が発生する。
そうした可能性を考慮し、プレミアリーグ側はこのメガオファーを断ったようだ。こうして、『Guinnessイングリッシュプレミアリーグ』という名称が実現する可能性はなくなったのだ。
ちなみにこの『Guinness』社だが、近年サッカー界へ積極的に投資をしている。
2013年からアメリカではビッグクラブが「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」と題しプレシーズンカップが行われているが、この冠スポンサーを務めているのも同社である。今年はオーストラリアでも開催される予定であり、大会規模も年々拡大されている。