アジアカップ終了後にハビエル・アギーレ前監督を解任し、指揮官が不在となった日本代表。ワールドカップ出場国であることも影響してか、様々な国の監督の関係者がオファーを受けたと話し、多くの報道が駆け巡ることになった。

しかし、ここに来てようやく候補が絞られてきたと言われている。レフウィヤの監督を務めている元デンマーク代表FWミカエル・ラウドルップに加え、そして最有力と考えられている前アルジェリア代表監督のヴァヒド・ハリルホジッチの名前があがってきた。

ヴァヒド・ハリルホジッチ

1952年10月15日生まれ 62歳

「イヴィチャ・オシムの弟子」と報じられているハリルホジッチ。もちろん元ユーゴスラビア代表選手である。

日本には多くの弟子筋にある指導者が訪れている。もちろん彼らはイヴィチャ・オシムから大きな影響を受けた者たちだが、数が多いこともあってか意外に「形」というものはない。

イヴィチャ・オシムはマンマークとムービングを中心に据えたサッカーであったが、浦和レッズのミハイロ・ペトロヴィッチはかなり攻撃的であるし、ドラガン・ストイコヴィッチは確固たる戦術があるタイプの指揮官ではない。

ジェレズニチャール時代からの弟子であるメフメト・バズダレヴィッチは、時に中盤を緩くしてでもパスを繋ぐ無防備なサッカーを指向する一方で、2部のグルノーブル時代にはただロングボールを蹴るだけだった振れ幅の大きい指導者だ。

ヴァヒド・ハリルホジッチも、オシムのコピーではなく確固たる個性を備えた監督の一人。

彼は元FWなのであるが、このファミリーの中でもかなり厳格で戦術的、組織的な指揮官である。もしかしたら、それは彼がイスラム教徒であることも影響しているのだろうか?

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