7日、ジュビロ磐田は元イングランド代表FWジェイ・ボスロイドと大筋で合意したことを発表した。

クラブ幹部がいう「高さも強さもあり、賢い選手」
元イングランド代表FW

というフレーズからは、ただならぬ大物の予感がある。実際のところはどうなのだろうか?分析をしていきたいと思う。

ジェイ・ボスロイドのキャリアはアーセナルのアカデミーから始まった。父はボクシングのコーチをしており、子供の頃からジムのサンドバックにパンチをしていたという。

11歳でアーセナルのアカデミーに加入すると、1999/00シーズンのFAユースカップではコヴェントリー・シティを決勝で破り優勝を経験している。決勝は1st Leg、2nd Legの2試合で争われるのだが、2nd Legで10番をつけ1得点をあげたのがこのボスロイドだった。

当時のチームメイトにはジェレミー・アリアディエール(フランスU-21代表)、ジャーメイン・ペナント(イングランドU-21代表)の2人が特に期待されていた。その他にもスティーヴ・シドウェル(イングランドU-21代表)、モリッツ・フォルツ(ドイツU-21代表、後にフルアムで稲本とチームメイト)ら豪華なメンバー揃いであった。当時、イングランドU-16~U-18代表に選ばれている。

アーセナル・アカデミー当時のボスロイド

ところが、ボスロイドはアーセナルのトップチームでサッカーをプレーすることはなかった。その中で活躍していたということからヴェンゲルの評価も高いものであったにも関わらず、である。

当時の指揮官であったヴェンゲルは言う。

クラブでも最大の才能を持った若者でした。
しかし、彼は、当時ちょっとしたいさかいが元でチームを去りました。
彼はストライカーとしての自信と少しの傲慢さがあったと思います。

そう、ユニフォーム投げ捨て事件を起こしチームから追放されてしまったのである。

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