ボタフォゴから移籍し、今季から湘南でプレーするブラジル人DFのアンドレ・バイア。31日の福島ユナイテッドとのプレシーズンマッチでは3バックの中央として先発出場を果たした。J1残留の切り札になるだろうか?簡単に分析する。
アンドレ・バイアといえば、フェイエノールトで長くプレーしたことで知られる。チームに加入したのは2005年1月、チームがUEFAカップを獲得してから約3年後のことでどちらかといえばチームが低迷した時期を長く知っていると言えよう。2010年10月のPSV戦で10失点という歴史的大敗をしたときにも先発フル出場をしており評価を落とした。同シーズンでチームを退団しトルコ、ブラジルとチームを移っている。
フェイエノールト時代には、小野伸二、宮市亮と2人の日本人のチームメイトだった。新旧2人の日本代表とプレーをしたといえば、彼が長い間オランダでやっていたことを裏付ける証拠といえるだろう。チーム在籍中の2009年頃にはプランデッリ監督率いるフィオレンティーナへの移籍も噂された。
元々フラメンゴのユース時代にはサイドアタッカーだったというバイア、だがポジションを左サイドバック、センターバックと下げたことで評価をあげプロ・デビューにつながったという。筆者のフェイエノールト時の印象は元サイドという印象は全くない選手というものであった。
湘南ベルマーレの公式発表によると
左利きでビルドアップ能力に長けるディフェンダー。
とのことだが、ビルドアップ能力はあるものの、いわゆるばんばんフィードを通す様なタイプではない。たまに、ボールを自分で奪った後にするするとドリブルで上がっていくこともあるが、フィード、ドリブルとも味付け程度の印象でスピードもない方だ。「ブラジル人でサイドアタッカー出身のセンターバック」という字面から想像するスキルフルでスピードのある印象は捨てたほうが良いだろう。
フェイエノールト時代のプレー集、当時、日本の放映では「アンドレ・バイーア」と呼ばれることが多かった。