16歳の神童、その名はディアス

その神童の名はセルヒオ・ディアス(Sergio Ismael Díaz Velázquez)、1998年フランスW杯の年に生まれた16歳だ。

ディアスはオリンピア、リベルターと並ぶ国内屈指の強豪セロ・ポルテーニョに所属し、昨年6月にトップデビュー。すると、百戦錬磨の猛者が揃う舞台で物怖じすることなくすぐに異彩を放つ。

9月末に初ゴールをマークすると、それから僅か3ヶ月弱の間に何と8ゴールを記録。これは後期リーグ6番目の数字で、日本でいうと高校1年生の少年が瞬く間にパラグアイのトップ選手へと上り詰めたのである。

その凄まじい活躍により今年のU-17W杯世代ながら飛び級でU-20代表へ招集。そして、先日行われたU-20南米選手権の初戦、ボリビア戦でいきなりゴールを記録した。

16歳とは思えないゴール前の落ち着き

160cmそこそこと小柄ながら重心が低く、ボディバランスと対人テクニックは抜群。16歳とは思えない落ち着きと決定力を持っている。

鋭いドリブルはアルゼンチン代表のリオネル・メッシを彷彿とさせるが、現地では「セロのアグエロ」、「パラグアイのアグエロ」などと同じ「セルヒオ」の名を持つセルヒオ・アグエロに例えられ、愛称もアグエロと同じ「クン」となっている。

確かにアグエロに近いかもしれない

U-20南米選手権でディアスのパラグアイは優勝候補アルゼンチンを下すなどここまで2勝1敗でA組の2位。グループステージ最終戦で決勝ラウンド進出をかけ、ペルーと対戦することになっている。

この大会は来年、ブラジル・リオで開かれる五輪への予選も兼ねており、もしかしたら開催時には18歳となっている“神童”、ディアスの姿を見られるかもしれない。

ウーデゴール、リンコン、ディアス・・・1998年世代は話題性のある“神童”が豊富である。

【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」