9月10日、『Reuters』は「インターポール(国際刑事警察機構)は、過去3年間に60~80ヶ国で八百長が行われた可能性があると発表した」と報じた。

9月6日から10日までマンチェスターで行われた2014年度サッカレクス・グローバル・コンヴェンションにおいて、インターポールは八百長問題に関する捜査の状況を報告。未だ試合結果を操作することで利益を得ているマフィアが広く存在していることを明らかにした。

→(参考)NYタイムズ紙が追った、ワールドカップに迫る魔の手(1)

→(参考)NYタイムズ紙が追った、ワールドカップに迫る魔の手(2)

→(参考)NYタイムズ紙が追った、ワールドカップに迫る魔の手(3)


ジョン・アボット インターポール

「これはグローバルな問題であり、減少する兆候を見せていない。八百長試合自体は特に目新しいものではない。20世紀の初期にはリヴァプール対マンチェスター・ユナイテッドの試合も操作された。

しかし、近年の大きな変更といえば、それを専門とする犯罪者が深く関わりあうようになったということだ。

我々は、中国、ロシア、バルカン半島方面、そしてアメリカ合衆国、イタリアで利益を生み出している犯罪集団の存在の証拠を持っている。

スポーツの統治機関、および各サッカー協会は、これらの予防について本腰を入れる必要がある。

もちろん、多くのスポーツが八百長の影響を受けている。しかし、サッカーは最も世界的なものだ。次点はクリケットである。

これらの問題の範囲と言えば、過去3年の間に60~80ヶ国で毎年八百長試合が行われた疑いがあるというレポートが出されるほどのものだ。

我々は世界の至るところでより良い法律を必要としている。しかし、八百長試合に対応できる確実な法則はないと考えている。全ての当局が互いに緊密に連携し、犯罪を止めるためにともに働く必要がある」


エマヌエル・メデイロス 国際スポーツセキュリティセンター長

「私はこれらの証拠を掴んでいるが、どのクラブ、あるいはどの国で行われたかという点については言うことが出来ない。これは特に新しい問題ではない。2003年以来進展はしているが、まだ調査は進行中だ。とても重大な問題だ。

これは既に隠れている癌ではない。スポーツにおいて広範囲かつ致命的なものになっていることは明白である。

スポーツにおける不正行為が犯罪と扱われるのが欧州の5か国だけというのは受け入れがたい。スポーツベットの市場における具体的で剛健な規則を必要としているのだ。より良い規則、良い政治、増強された予防策、教育、そして国際的なアプローチが重要なのだ」


マーク・サットクリフ 香港サッカー連盟会長

「(香港で行われたU-16の親善試合が八百長のターゲットになっていたことについて)

もしその年代の試合にまで浸透しているとすれば、それは想像の範囲を超えている事態だ」


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