11月28日、デイリーテレグラフ紙は「イングランドでの試合結果を操作した疑いにより、八百長シンジケートのメンバーと協力者が逮捕された」と報じた。
記事によれば、国家犯罪局によってこの2日で逮捕されたのは6名。3名の現役サッカー選手、WBAやボルトン・ワンダラーズでプレーした経験を持つグレナダ代表FWデルロイ・フェイシー選手、そして選手時代にプレミアリーグでプレーした経験を持つ代理人1名が含まれているという。
アジアのフィクサーを調査した際に証拠が発見されたことにより捜査が進められ、英国における八百長の摘発に繋がったとのことだ。
テレグラフ
国家犯罪局
「フットボールにおける八百長疑惑の捜査において、6名が国内で逮捕された。この計画の焦点は、国際的な違法賭博シンジケートの摘発にある。我々はギャンブル委員会、そしてサッカー協会とともに調査を進めている」
火曜日に逮捕された国際的なフィクサーの会話を2週間にわたって記録したところ、英国の下部リーグにおいてはわずか5万ポンド(およそ600万円)でも試合結果を操作することが可能であり、実際に3試合の結果を正しく予想していたという。
今回おとり捜査によって逮捕されたシンガポールのフィクサーは、イングランドでは選手1人に7万ポンドが必要であること、操作することを示す合図を送るために最初にイエローカードを貰った選手に対しては追加で5000ポンドが支払われることなどを不完全な英語で明かしたという。
テレグラフ
フィクサー
「イングランドでは、通常選手1人につき70000ポンドが必要だ。それは非常に高いコストになる。
だから私は選手と対話し、2重に確認する。自分の要求を伝える。シンプルであればお互いに分かりやすくなる。そしてどれだけのゴールが必要なのかと聞かれれば、最低5つと伝える。あるいは3-2、4-0。私にとって4つは十分な数だ。前半の45分では2-0、あるいは1-1。それで十分以上だ。そして後半に2-0。最終的に試合は4-0、3-1、あるいは2-2になる。
操作を行うことに合意する場合は、試合開始から10分以内にイエローカードを見せて貰う必要がある。それが表示されなければ、私は何も支払うことはない」