少年時代のネイマールにとって、憧れだった選手は誰だったのだろうか。
検索すると、ジネディーヌ・ジダンやロナウジーニョ、カカといった名前が出てくる。自身とプレースタイルが似ているロビーニョという記載もある。なるほど、やはり彼は小さい頃から攻撃的な選手に憧れていたのであろう。
しかし、ネイマールという男にとって、あるスター選手の存在もやはり特別であったようだ。それがサッカー界のプリンス、デイヴィッド・ベッカムである。
ベッカムとネイマールは一見接点が無いように見える。
なにせ、年齢が随分と違う。ベッカムは1975年生まれの現在39歳で、対するネイマールは1992年生まれの22歳。ベッカムが現役引退を発表した頃にネイマールはスターダムへとのし上がっており、対戦経験もそう多くはないはずだ。
しかし、両者の絆は深かった。ベッカムが自身のFacebookにこのような投稿をしているのだ。
そこには、少年時代から現在いたるまで、定期的にベッカムと写真を撮るネイマールの姿が収められていたのであった。ベッカムはこの写真を掲載しつつ、こんなメッセージをネイマールに送っている。
【本文】
Very disappointed to no longer to see Neymar Jr. playing at World Cup.
Considering the pressure he has been under, he has been incredible. Get better soon and I know you will come back even stronger, força neymar
【日本語訳】
このW杯でネイマールのプレーを見れなくなり、とても失望している。
これまで受けてきた重圧を考えると、彼は本当に信じられない男だよ。すぐに良くなりますように。そして、より強くなって復帰すると信じている。頑張れ、ネイマール。
数年前、見知らぬ少年に写真を求められたサッカー界のスターは今、成長したその少年にエールを送っている。出会いとはまったくもって不思議なものである。