5月13日、『AFP』は「イラン代表監督を務めているカルロス・ケイロス氏は、チームに提供されているウールシュポルトのキットの性能について批判した」と報じた。

イランサッカー連盟はここ最近資金難に見舞われており、親善試合のマッチメイクについても話が二転三転しながらほとんど組むことが出来ず、直前になってようやく南アフリカでの合宿が実施されたほどで、ケイロス監督もうんざりしていると話していた。

さらに、ワールドカップで提供されるユニフォームの数に限りがあるとして、試合後に相手選手との交換を禁止するという通告が為されるなど、厳しい懐具合が垣間見える状況となっている。

現在オーストリアでワールドカップに向けたキャンプを行っているイラン代表チームであるが、カルロス・ケイロス監督はそこに向かう前の日曜日、記者団のインタビューでキットに対する不満をぶちまけた。


『AFP』

カルロス・ケイロス イラン代表監督

「(予選の)カタールや韓国と戦う決定的な試合を前に納入されたキットは、湿度の高い環境に全く不適なものだった。これは、イランをワールドカップから弾き出す可能性だってあったものだよ。

もしあなたの足のサイズが34で、そして44のシューズを履いたら、5メートルだって歩けないだろう? トレーニングの日も、朝から午後まで1つのウェアしかなければ、良い状況にはなり得ないんだよ。

ロマリオ・スポーツ(イランでウールシュポルトの代理店を務めている企業)や、サッカー連盟会長、スポーツ大臣との問題に関する情報を公開するため、弁護士に許可を与えている。この2年、あの紳士たちが私にどのような振る舞いをしてきたか。

私にとって、代表チームを混乱させようとする者は皆ナイジェリア人のようなものだ」


『AFP』

カリム・アンサリファルド

「ウールシュポルトはまず我々に大きなサイズのソックスを渡すんだ。それが、二日くらい経って、洗濯する度に少しずつ小さくなるってわけだよ」


所属クラブのセパハンでウールシュポルトのキットを使っているムハンマド=レザ・ハラトバリは、クラブで使用しているものと比べて大きな違いがあり、代表は劣った品質のものを与えられているのではないかと仄めかしているという。

ただ、イランリーグで使われているウールシュポルトのキットにも実際はかなり批判が出ているため、選手本人の主張しているニュアンスとは少し違って報じられているのかもしれない。


『AFP』

ムハンマド=レザ・ハラトバリ

「我々が今持っているキットは・・・・・・何というか、これが本当は何なのかが分からないんだが。

これらのことについて話すのはもう疲れたよ。キットについて擁護している人を理解できない。何かが間違っているなら、問題があることを認めなければいけないよ」


なお、イランのスポーツ大臣を務めているマフムード・グダルジ氏は「それは正確な情報ではない」と話し、サッカー連盟会長のアリ・カファシャン氏も「コーチが内部の恥を外にさらすような発言をしないことを望む」と指摘している。

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