サッカー選手が30代になるということは、まるで死の宣告のように見られる場合もある。年齢を重ねることによっての衰えは避けられず、中にはキャリアを終えざるを得なくなる者もいる。

ところが、選手の中には30代になっても変わらずに成長をし続ける者もおり、上達を止めない場合もある。

今回は『Planet Football』から「30代になってからのゴールが最も多い選手」のTOP5をご紹介する。

5位:ジョセフ・スミス

国籍:イングランド

30代以上で決めたゴール数:379点

1889年に生まれたジョセフ・スミス。サッカー界のあらゆる記録を網羅しているRSSSFの「Best Goalscorers All-Time」によれば、彼はプレーした公式戦903試合以上で617以上のゴールを決めており、当時の世界最高記録を持っていたというデータがある。

1908年にボルトン・ワンダラーズと契約した彼は同クラブのエースとして活躍し、最初の4シーズンで3回のチーム内得点王になった。

その後第1次世界大戦によって5年間プレーから離れることになり、サッカー選手であった兄フィリップが戦死するという悲劇も経験したが、ピッチに復帰してからも長く存在感を発揮した。30代になってからのゴール数は379であるという。

1929~31年はダーウェンFCで選手兼監督を務め、42歳で現役引退。それからはレディングの監督を経てブラックプールで指揮官となり、68歳で勇退するまで23年にわたってチームを率いた。

4位:ヨーゼフ・ビカン

国籍:オーストリア、チェコスロバキア

30代以上で決めたゴール数:446点

上記のRSSSF「Best Goalscorers All-Time」によれば、624試合に出場して950以上のゴールを決めたとされている伝説の点取り屋。時代が時代なために記録には曖昧な部分があるものの、その存在は特にチェコにおいて英雄視されている。

1931年にラピド・ウィーンでプロサッカー選手としてデビューし、その後アドミラ・ウィーンを経てスラヴィア・プラハへと移籍し、1948年まで長く在籍した。

30代になってからも数多くのクラブでプレーし、国内リーグでなんと11~12回もの得点王に輝いたという。長身で力強く、両足でプレーできる技術があり、かなりのスピードも備えていたと伝えられている。短距離走では当時のスプリンターに匹敵する記録を持っていたとか。

ちなみに親善試合を含めれば1813ゴールを決めているとも伝えられているほか、メディアでは生涯で5000ゴールを決めた誇張されたことも。『Radio Prague』によれば、それを記者から伝えられたビカンは「ペレの5倍もゴールを決めているなんて言って、誰が信じるんだ?」と答えたそうだ。