多くの日本人選手がプレーするオランダ1部リーグ。

今シーズンは上田綺世と渡辺剛が所属する名門フェイエノールトが開幕から好調だった。

上田が9試合で11ゴールと大暴れし、チームも8勝1分と無敗を続けていたのだ。

だが、フェイエノールトは、26日に行われた第10節で昨季王者PSVに2-3で敗戦。日本人コンビは揃ってフル出場したが、チームはついに初黒星を喫することになった。

今夏にベルギーのヘントから800万ユーロ(約14億円)の移籍金で加入した渡辺は、同じく新加入のアネル・アフメドジッチと最終ラインでコンビを形成し、オランダで評価を高めてきた。ただ、PSV戦では批判の対象になっているようだ。

かつてフェイエノールトで活躍した元オランダ代表FWピエール・ファン・ホーイドンクは、『Studio Voetbal』でこう指摘していたそう。

「フェイエノールトはかなり苦しんだ。特に前半は、ボールを追いかける時間が長かった。

先制点を奪われた場面では、渡辺がスライディングタックルに行くのが早すぎた。(相手FWイスマエル・)サイバリにとってシュートしやすい位置にボールがなかったにもかかわらず、渡辺は突っ込んでしまった。

3失点目は、渡辺が相手に簡単にヘディングさせてしまった。その後、アフメドジッチもサイバリへのチャレンジを簡単に外してしまった。

二人とも多くの称賛を受けてきたが、失点に絡んだ。GKと比較する必要がある。(GKは)全てをセーブしたのに、たった一つボールを逃してしまったら、それはいいプレーだったのか、それとも悪いプレーだったのか…。

フェイエノールトのCB2人もそれと同じだった。彼らはいいシーンも多かったが、失点した場面ではポジショニングが悪かった」

この試合ではPSVのサイバリが3ゴールのハットトリックを達成。1点目は渡辺のスライディングをかわした後にゴール。3点目は渡辺に競り勝った味方選手が落としたボールに反応し、アフメドジッチも出し抜いてゴールを奪った。

また、オランダの有名ジャーナリストであるミコス・ハウカも『ESPN』でこう指摘していた。

「この試合では、アフメドジッチが2失点目と3失点目、渡辺が1失点目に絡んだ。

この相手を見れば、なぜこの選手たちがプレミアリーグでプレーしていないのかが分かる。そして、なぜ彼らが今フェイエノールトにいるのかもね」

世界最高峰のイングランド・プレミアリーグでは失格レベルと苦言を呈していた模様。

プレミアリーグに「来ないほうが良かった」スター選手10名

なお、26歳のアフメドジッチは、昨シーズンまでシェフィールド・ユナイテッドに所属しており、2023-24シーズンにはプレミアリーグで31試合に出場している。

【Qolyインタビュー】遠藤康さんの新たな挑戦を追う。現役引退後は「自分にしかできないことをすごくやりたい」