元日本代表のレジェンドたちが、来年行われる2026FIFAワールドカップ(W杯)を展望した。

先月25日から沖縄コーヒーの魅力を発信するメディア発表会『めんそーれ原宿!沖縄コーヒーフェス supported by NESCAFÉ』が東京原宿で行われており、5日に沖縄でコーヒー栽培に取り組む元日本代表FW高原直泰氏(JFL沖縄SV・CEO)がサッカーと農業について語るトークショーが開催された。

MCにジョン・カビラ氏、ゲストに藤田俊哉氏(J2ジュビロ磐田スポーツダイレクター)、岡野雅行氏(関東1部南葛SC事業本部長)、中澤佑二氏(元J1横浜F・マリノス)ら元日本代表選手らが招かれ、会場を盛り上げた。

元日本代表OBらが来年のW杯を展望

現在沖縄でコーヒー豆栽培に取り組んでいる高原氏は、現役時代に左右両足で得点を量産した名ストライカーとして知られ、Jリーグやアルゼンチン、ドイツ、韓国などのトップリーグでプレーした。

2002年の日韓W杯は直前でエコノミークラス症候群を発症して落選となったが、2006年のドイツW杯では日本代表のエースストライカーとして出場した。

現役時代は日本代表として活躍した高原氏(右)

同イベント後半でW杯の話題に。高原氏の現代表や来年の大会へのコメントに注目が集まったが、元日本代表ストライカーは「正直、あまり知らないんですよ。申し訳ないんですけど、あまり(試合を)観ないんです(笑)」と明らかにし、会場の笑いを誘った。

同氏は続けて「多分、Jリーグはぜんぜん詳しくない。JFLはめちゃめちゃ詳しいです。

去年は(小野木玲監督に)現場を任せていたんですけど、選手から『もっと現場に顔を出してくださいよ』と要望もあったので、今年は朝農場に行って、そのあと午前の練習に間に合うように行って、(練習が)終わって午後からコーヒーの作業をするみたいな。

基本はその間にほかのチーム(の試合)を観たり、会社で必要な営業だったり、あいさつ回りを入れているので、自分の範囲はやっているんですけど、それ以外のところがどうしても…(笑)」と、多忙すぎるスケジュールによりJリーグや日本代表の試合を観られていないという。

今大会から出場国が従来の32チームから48チームに増え、さらにカナダ、アメリカ、メキシコの3カ国開催となる影響で移動距離が長くなり、選手のコンディション不良が不安視される。

来年のW杯を展望する中澤氏

中澤氏は「優勝を目指すとなると長期になるので、ケガやコンディションについて考えて、どこにピークを持っていくのかを逆算しないといけない。今回は優勝するためのメンバーを選ばなければいけないので、いままでのメンバー選考と変わるんじゃないかな。そういうところも含めて楽しみですね。2、3チームつくるぐらい、誰がどこで出てもチームのパフォーマンスが落ちないように、優勝までのメンバー選考、システムも考えなければいけない」と、これまでとは異なるメンバー選考になる可能性を指摘した。

また藤田氏は「上に行ける秘訣は絶対的にターンオーバー。さっきも言ったように、2チーム構成ができる布陣を引いて、対戦相手にマッチした戦い方ができるようにシュミレートしなければいけない」と持論を展開し、「でも、いまの選手たちだったら行けそうな気がする。臨機応変に対応できるような選手たちが22人以上集まるようなレベルになったんじゃないかな」と期待感をあらわにした。

高原氏のコーヒー畑で格闘する日々から、元日本代表選手らによるW杯の展望など盛りだくさんだった同トークショー。イベント終盤には高原氏とのじゃんけん大会も行われ、大盛況に終わった。

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なお、世界最速でW杯出場を決めた日本代表は、10日午後7時20分から大阪・パナソニックスタジアム吹田でパラグアイ代表と、14日午後7時30分から東京スタジアム(味の素スタジアム)でブラジル代表と対戦する。

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