[J2第32節、ジェフユナイテッド千葉 0-2 V・ファーレン長崎、10月4日、千葉・フクダ電子アリーナ]
3位千葉は2位長崎と激突し、0-2で敗れた。
この試合が長期離脱からの復帰戦となったGK若原智哉(ともや)は、苦しかったリハビリ期間を乗り越え、今季初めての公式戦に臨んだ。
何度もくじけそうになった長期離脱
「何でこんなことになっているんだ」と何度も思った。
若原は今季より長崎から千葉に完全移籍を果たしたが、リーグ戦開幕前の今年1月16日に右ひざ外側半月板を損傷。25歳のゴールキーパーにとって、困難なシーズンの始まりだった。
若原をケガで欠いた千葉はスペイン人GKホセ・スアレスを補強。スアレスはJ2第3節のモンテディオ山形戦(3○2)でデビューすると、その後も超人的なスーパーセーブを連発し、千葉の守護神としてリーグ戦26試合に出場した。
スアレスがチームを助ける活躍を披露していた裏で、思わぬ困難に直面していた背番号35は「予想外のケガだったので、僕自身がイメージしていた感じではなかった」と全治約5カ月と診断された長期離脱により、過酷なリハビリを余儀なくされた。
17季ぶりのJ1復帰に向けて躍進していたイレブンをスタンドから見守る日々は、もどかしさもあった。
何度もくじけそうになったが、周囲の人々の支えがあったからこそ、地獄のようなリハビリ期間を乗り越えられたと明かした。
「僕がまったく動けない中で、家族が引っ越しを全部やってくれたり、自分の親も助けに来てくれたりと、いろいろな人に助けられました。リハビリ期間中には、メディカルのメンバーがケアをしてくれました。僕が折れそうになったときにはいじってくれたり、チームのみんなも励ましてくれたので、力になったと思います」と、若原は古巣長崎との大一番に臨んだ。