サッカー界では天文学的な報酬や移籍金が飛び交う一方で、大きなお金が動くことによって選手とクラブの間で起こる法的トラブルも頻繁に話題となる。

今回は『Planet Football』から「自身の古スクラブを訴えた5名の有名サッカー選手たち」をご紹介する。

アクセル・トゥアンゼベ

訴えたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

アクセル・トゥアンゼベは8歳の頃にマンチェスター・ユナイテッドの下部組織に加入した後、14年間をクラブに捧げ、トップチームでは37試合に出場した選手だ。

ファンにとってはチャンピオンズリーグ、パリ・サンジェルマン(PSG)戦でキリアン・エムバペやネイマールを封じ込めた活躍が特に印象的だろう。

将来を嘱望されていたものの、トゥアンゼベは繰り返される怪我に悩まされ、クラブ内でのキャリアは停滞。2023年には契約満了もあって放出された。その後、彼は「怪我に関する医療的アドバイスや治療が適切でなかった」としてマンチェスター・ユナイテッドを訴えている。その請求額は100万ポンド(およそ1億9000万円)にのぼる。

キリアン・エムバペ

訴えたクラブ:PSG

2024年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)との契約が満了し、フリーでクラブを去ったキリアン・エムバペ。別れ方は決して円満ではなく、クラブとエムバペの間で対立が表面化した。

エムバペは、クラブに対して「4630万ポンド(約87億円)」の未払いボーナスがあると訴えている。一方のPSG側は「お互いにボーナスを放棄するという紳士協定が成立していた」と主張。しかし、エムバペの弁護団は「そのような口頭合意は法的に無効」として法廷闘争になった。

加えてエムバペは、チームによる「モラハラ(精神的嫌がらせ)」を主張して別途訴えを起こしていたものの、この件に関しては既に訴訟を取り下げているという。