自ら命を絶ったドイツ代表守護神
ロベルト・エンケ
国籍:ドイツ
ポジション:ゴールキーパー
没年月日:2009年11月10日
東ドイツ出身の守護神エンケは類まれなるセービング技術と反応の良さでドイツを席巻したゴールキーパーだ。出身地のカールツァイス・イェーナでキャリアを始め、ボルシアMG、ベンフィカ、バルセロナでキャリアを積んだ。ドイツ代表では8試合試合に出場した。
ただこの偉大な守護神との別れは唐突だった。2009年11月10日に快速列車にはねられ、32年の生涯を終えた。妻に6年間うつ病に苦しんでいたと告白するなど、自殺だった可能性が示唆されている。追悼式典には4万5000人のファンが集まり、別れを惜しまれた。
凶弾に倒れてしまった英雄
アンドレス・エスコバル
国籍:コロンビア
ポジション:センターバック
没年月日:1994年7月2日
南米屈指のセンターバックと評価されたレフティは、アトレティコ・ナシオナウとコロンビア代表の守備の要として活躍した。現代サッカーのファンも魅了するような左足の高精度ロングフィードと球際の強さでイタリアの強豪であるミランやインテルが獲得に動いていた逸材だ。
1994年に開催されたFIFAワールドカップ・アメリカ大会で1次ラウンド敗退により、国内から大きな批判を受けていた。敗戦に関わるオウンゴールをマスコミ、ファンへの説明責任を果たすためエスコバル主将は帰国すると、暴漢に12発の凶弾を打ち込まれて27歳で生涯を閉じた。この事件は現代も長く語り継がれており、このような過ちが風化しないようにと同代表のセキュリティは強化されたという。