品田を筆頭に数的不利に立ち向かうが…

前半を1-1で折り返すと、後半8分にオウンゴールを献上。なんとかして同点に追いつきたかったが、同27分にはカルリーニョス・ジュニオがこの日2枚目のイエローカードで退場し、数的不利となった。

状況は決して良くなかったが、品田は真っ先に小林慶行(よしゆき)監督に指示を仰いだ。

「誰かが二人分、もしくは全員が一人分以上の量をこなさなければいけなかった。立ち位置の話だけをして、あとはハードワークをより一層高めようと、みんなで集まって話をしました」とチームは同じ方向を向いた。

イレブン全員がハードワークをして、ピッチ上の広大なスペースをカバーした。一人少ないにもかかわらず何度も相手ゴール前に迫ったが、逆転はできず1-2で敗戦した。

品田

あと一歩のところで勝点を奪えなかったが、下を向いている暇はない。次節は11日午後2時にアウェイのアシックス里山スタジアムで現4位のFC今治と対戦し、17日午後2時には現2位のベガルタ仙台とホームのフクダ電子アリーナで激突する。

この日、初めて国立のピッチに立った背番号44は「フクアリには、現状1万人を超えるサポーターのみなさんにほぼ毎試合来てもらっていますが、もっとその数が増えたら、どんなスタジアムの雰囲気になるのか逆に楽しみになりました」と、一人でも多くのファンに勝利を届けたい。

「このチームに来れて良かった」、J2ジェフユナイテッド千葉MF品田愛斗が感じる成長「昔に比べて大人になった」

品田は、J1復帰のために「みんなと要求して、ぶつかり合っていきたい」と決意した。4万9991人の前でつけられた黒星は、必ず今後の糧にしてみせる。

(取材・文・写真 浅野凜太郎)

【厳選Qoly】バルサやドイツ代表にも!「日本のミズノ」と契約している欧州5大リーグ選手